Sympony
DRACULA
吸血鬼ドラキュラ。
その原作小説は多様にパロディ化され、
現代でもつくりつづけられています。
ゲーム、マンガ、劇画、小説、
さまざまなジャンルにいかされる。
復刻の面白さはネームバリューと、
テーマを借りてこられることにある。
原作に忠実なものから、さまざまに修飾されたものまで、
限りなく焼きなおしされ利用されています。
古い倉庫、地下室、納骨堂。
吸血鬼の棺桶が眠る。
なぜ、古い物置など恐怖の対象となるのでしょう?
予想もしない何かの道具や古いモノがおいてあるから。
倉庫に物をしまって並べたときはどこかの人間が意図して
整理した。
何かの意味があり、それが長い年月そのままに眠っているのです。
古い曾祖父の時代の情報をのこしている。
海岸に流れ着いた死体は自然の浄化作用により、
腐敗して消えて流されますが、
ある条件では100年や200年も前のなにかを
そのまま残るのです。
古い手紙には今読んでも当時の景色がそのまま残っている。
知ってはいけない秘密が長い年月開かれなかった
地下室にのこされているかもしれない。
ドアやふたを開くことの恐怖は、
幽霊や吸血鬼というより、
人間の意図する古い情報にあるのかもしれない。
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